今回取り上げる映画は「トイ・ストーリー2」!
おもちゃたちが大冒険を繰り広げる、人気映画シリーズの2作目です。
「トイ・ストーリー2」のあらすじ・キャスト
【あらすじ】
アクシデントから、がらくた市に紛れ込んでしまったカウボーイ人形のウッディ。
そこに怪しげなヒゲ面の男が現れ、ウッディを盗んでいった!
実はウッディはとても貴重なアンティーク人形で、男は日本のおもちゃ博物館に売り飛ばそうとしていたのだ。
バズをはじめとする仲間たちは、ウッディ救出のため街に飛び出していく。
一方ウッディは、連れて行かれた先でカウガールのジェシーなど”ラウンドアップの仲間たち”と出会う。
最初こそ持ち主アンディの元へ帰りたがっていたウッディだったが、「博物館に行けないなら、また暗い倉庫に逆戻りになる」というジェシーたちの訴えを聞くうちに心が揺れていく。
ウッディは本当に博物館に行ってしまうのか!?
【キャスト・基本情報】
声の出演: トム・ハンクス、ティム・アレン、ジョーン・キューザック
吹替版声の出演: 唐沢寿明、所ジョージ、日下由美
監督: ジョン・ラセター
上映時間: 92分
ネタバレなし感想。これはウッディの成長物語だ!
「トイ・ストーリー2」をひとことで表すならば、ウッディがおもちゃとして成長する物語です。
前作「トイ・ストーリー」の内容はというと、おもちゃたちが「捨てられたくない!」と騒ぎまくるお話だったわけです。
子供が成長して、おもちゃに飽きてしまうのはある意味当然のこと。
ウッディたちは、それを受け入れられていなかったんですよね。
捨てられてしまう恐怖は、「トイ・ストーリー2」の冒頭、壊れてしまったペンギンのおもちゃがガラクタ市に放り出される場面で現実となります。
そして今作では、「博物館に展示されて、永遠に愛される」という選択肢がウッディに与えられるんですよ。
いくらアンディのことを大切に思っているウッディとはいえ、いずれ飽きられるんじゃないかという不安からは逃れられません。
まして、今作でのウッディは腕が壊れており、捨てられる恐怖はマックスです。
事実、最初は博物館に行くことを決意してしまいますね。
しかし、たくさんの試練を乗り越えた結果、ウッディはいずれ捨てられる運命を受け入れるんですね!
精神的にかなり子供っぽかった前作に比べると、「トイ・ストーリー2」のウッディは相当にかっこいい。
思い起こせば、前作では変顔するシーンがかなりあるなど、けっこうコメディ的役割を担うシーンが多かったですね。
かわりに「2」ではバズが三枚目な役どころになってます。
世界観を広げる小ネタの数々が楽しい!
「トイ・ストーリー」は、シリーズを追うごとに作品内の世界がどんどん変化しているのも楽しみのひとつ。
例えば今作では、
- アンディの妹が大きくなっている
- 前作のラストでプレゼントされた子犬(バスター)が成長している
- Mr.ポテトヘッドが結婚している
などの設定が「トイ・ストーリー」からの変化を示す設定として登場します。
今作のラストでも、「3」に繋がりそうな色んな変化がおもちゃたちに起こりますが……ちゃんと繋がるんですよね〜、これが!
こうした緻密なシナリオ設定も、シリーズ全体を魅力的にしている要因のひとつです。
また「トイ・ストーリー2」では、バズ・ライトイヤーというキャラそのものの設定が過剰なまでに描かれています。
冒頭のTVゲームの場面ももちろんのこと、まさか宿敵ザーグとの対決まで見れてしまうとは!
ただのつかみかと思っていたTVゲームをきちんと伏線として回収するシナリオもすごい。
それにしても、バズの物語は某超有名スペースオペラをオマージュしまくってますね、笑
映画の世界では「続編は失敗する」なんてジンクスもあるようですが、「トイ・ストーリー2」に限ってはまったく当てはまりません!
前作の面白さをきっちりと引き継ぎ、キャラクターの変化や成長も描き、まったく物足りなさを感じさせない完成度、おすすめです。

