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【ネタバレ】「フェルディナンド」の感想。悪い意味で子供向けの映画

今回取り上げる映画は「フェルディナンド」
「アイス・エイジ」シリーズでおなじみ、ブルースカイ・スタジオが有名絵本を原作に手がけたアニメ作品です。

「フェルディナンド」のあらすじ・キャスト

【あらすじ】
闘牛を育てる牧場に生まれた牛のフェルディナンドは、争いが苦手で花を愛する優しい心の持ち主。
とある衝撃的なできごとをきっかけに、彼は牧場を脱走。
途中、あやうく崖から落ちそうになっていたところを救われ、ニナという女の子の家で育つことになる。

それから数年後。立派な牡牛に成長したフェルディナンドは、毎年恒例のフラワーフェスティバルにこっそり忍び込む。
ところが蜂にお尻を刺されてしまい暴走!
フェスティバルをめちゃくちゃにしたあげく、危険だということで当局により連行されてしまうが……

【キャスト・基本情報】
声の出演: ジョン・シナ、ケイト・マッキノン、アンソニー・アンダーソン
監督: カルロス・サルダーニャ
上映時間: 108分

ネタバレあり感想。子供だましで、大人の鑑賞に耐える作品ではない

なんか最近、「君は君のままでいいんだよ!」っていう安直なメッセージのアニメ映画、多くないですかねぇ。
正直に言って、飽きてきました。

「フェルディナンド」もそんな作品で、まぁメッセージはそれでも別にかまわないんですが、ストーリーの作り込みが甘々で、子供だましもいいとこだなってのが率直な感想です。

まずね、主人公の名前の呼ばれ方からして謎ですよ。
この作品、人間と動物は言葉で会話できない設定になってるんですよね。
主人公は牧場ではフェルディナンドと呼ばれていたかもしれないけど、自ら「僕、フェルディナンド!」と人間に名乗ることはできないんです。
なのに、なぜニコからフェルディナンドと呼ばれていたの?
おかしくない?

あと、ニコとフェルディナンドが一緒のベッドで寝るってのも意味わかんない。
臭くないの?
あと、一緒に寝るなら角くらい切らないと危ないよ。

フェルディナンドがフラワーフェスティバルで大暴れするシーンはけっこう笑えましたが(特におばあちゃんとのシーン)、ケガ人が出てないとはいえ、あれだけ大暴れしておいて牧場送りってのもご都合主義に感じます。
普通は屠殺場送りでしょ。
原作の絵本はそういう展開だから仕方ないのかな?
昔話だと思って見るしかないのかもしれません。

牧場を脱出してマドリードに向かう場面もご都合主義ばっかり。
車に牛が2頭も3頭も乗れるわけないでしょ。
駅のプラットフォームの下に牛が隠れるってのも大きさ考えると無理じゃね? 
シーンによってフェルディナンドたちの体の大きさが変わってるようにも見えて、どうにもついていけませんでした。

唯一期待の持てたラストシーンも、雑なまとめ方で台無し

劇中で一番おもしろかった……というか期待が持てたのは、最後の最後。
フェルディナンドと闘牛士の立場が逆転するところですかね。
赤いマントをフェルディナンドが奪って、闘牛士を翻弄するところはカタルシスを感じました。

でも、その後の観客の反応はどうなんだろう?
全員総立ちで「白いハンカチ」を振っていましたが、これは牛を素晴らしく仕留めた闘牛士に与えられる賞賛の印だそうです。
ん〜、でもフェルディナンドは闘牛士を殺したわけじゃないですよねぇ?

じゃあ観客は何を観に来てたの?
闘牛士がフェルディナンドを仕留めるのを期待してたんじゃないの?
珍しいものを観れたかもしれないけど、ブーイングのひとつも起こらないのはさすがに変じゃない?

それに、闘牛場のど真ん中でニコとフェルディナンドが抱き合っていいシーンみたいになってるのも謎。
つまみ出せよ!

序盤であれだけ強調されてた「花が好き」って設定も、途中完全に忘れ去られてますからね。
最後の最後になって「あー、そういえばこいつ花が好きだったね」って出てくる程度。なんだかなぁ。

映画館にいた子どもたちは割と楽しそうに見てました。
でも付添の大人にとってはひたすら退屈な映画。
これほど「子供向け」な映画も久々に観ましたねぇ。