★★★★☆

【ネタバレなし】「アーリーマン 〜ダグと仲間のキックオフ!〜」のあらすじ・感想。ヨーロッパサッカー好きなら観て損なし!

今回取り上げる映画は「アーリーマン 〜ダグと仲間のキックオフ!〜」
「ウォレスとグルミット」「ひつじのショーン」などの作品で知られるアニメ制作スタジオ「アードマン」が、2018年のワールドカップイヤーに発表した異色のサッカーアニメです。

「アーリーマン」のあらすじ・キャスト

【あらすじ】
はるか昔、まだ人類と恐竜がともに生きていた時代のこと。
ある日、空から巨大な隕石が降ってきて地球に衝突!
その衝撃で多くの動物が死に絶えたが、人類はなんとか生き残っていた。
隕石の核はまるでボールのような形に焼け残り、人類はそれを蹴って遊ぶようになった。
これがサッカーのはじまりである。

さらに時は流れ……
ウサギを狩って暮らす集落の若者・ダグは、村の仲間たちと日々楽しく暮らしていた。
しかし突然、村は武装した謎の集団による襲撃を受けてしまう。
彼らは青銅器の原料になる鉱石を探しに来た、ブロンズシティの一味だった。
ダグたちの村は周りから隔絶された場所にあったため、青銅器時代になっても石器時代の生活に取り残されてしまっていたのだ!

大切な村を取り戻すため、ダグたちは一致団結してブロンズシティとのサッカー対決に挑むこととなる……。

【基本情報】
声の出演: エディ・レッドメイン、トム・ヒドルストン、メイジー・ウィリアムス
監督: ニック・パーク
上映時間: 89分

ネタバレなし感想。これは英国サッカー界への応援映画だ!


ちょっとサッカーについて知識のある人なら、予告編を観ただけですぐにダグたちの集落が英国サッカー界を表していることに気づくはず。

ダグたちが着用している「上が赤・下が白」の服装は、イングランド代表がアウェー戦で着るユニフォームそのまんま。
相手となるブロンズシティのユニフォームは、フランス代表の配色になっています。
トム・ヒドルストン演じるブロンズシティのリーダーは、あからさまなフランスなまりの英語をしゃべってますしね。

それだけではなく、ほかの登場人物の口調や、サッカーチームについての説明などから判断するに、フランス、ドイツ、ブラジルなどのサッカー強豪国をごちゃまぜにしたのがブロンズシティとも考えることができます。

こりゃもう明らかにサッカーイングランド代表の応援映画ですよ。
2018年のワールドカップイヤーに公開を合わせてきたのは、当然狙ってのことでしょう。

さらに、劇中で触れられているダグたちの集落の歴史と、実際のサッカーイングランド代表の歴史を重ね合わせると、そこからは英国サッカーファンの痛切な想いが伝わってきます。
サッカー界、特にヨーロッパのサッカーに詳しい人なら、この映画を何倍にも楽しめるはず!

時代設定を完全に無視した、はちゃめちゃなギャグがたのしい!

「恐竜時代に降ってきた隕石を蹴って遊んだのがサッカーの起源」という設定からして、んなわけあるかwwwとツッコみたくなるこの映画。

はなっから時代考証を放棄しているからか、完全にリアリティを無視したギャグの数々が炸裂します!
底抜けにナンセンスで何でもありで、最初は面食らってしまいますが、開始30分もすれば「もう好きにやってくれやwww」とツボにはまること間違いなしです。
この何でもありさが英国式ユーモアというやつなんでしょうか?

特にお気に入りなのは、ダグの相棒である豚・ホグノブ。
こいつが骨格の構造を完全に無視した身のこなしで、文字通り体を張ったギャグを見せてくれます!
ぬいぐるみが売ってたら即買っちゃいそうなくらいかわいいんだよね〜。

地味ではありますが、今後もサッカーワールドカップがあるたびに思い出しそうな微笑ましい作品でした!