今回取り上げる映画は
「それいけ!アンパンマン だだんだんとふたごの星」!
ばいきんまんの主力ロボット
だだんだんに
スポットを当てた異色作です。
「だだんだんとふたごの星」のあらすじ・キャスト
夜空でお星さまを輝かせるふたごの妖精、キララとキラリ。
ふたりはある日ケンカをして、地上に落下してしまう。
湖のほとりに落ちたキララは
アンパンマンに助けられるが、
キラリは行方不明になってしまう。
そのころバイキン城では、ドクター・ヒヤリが
だだんだんに「心」を与える実験を行っており、
自律して動くジャイアントだだんだんが誕生した。
一方、夜空ではキララとキラリがいなくなったことで
デビルスターという星が生まれ、
あたりの星を滅ぼしながらアンパンマンの世界に近づいていた……
【キャスト・基本情報】
声の出演: 戸田恵子、中尾隆聖、スザンヌ、マーガリン、藤井恒久、原口あきまさ
監督: 川越淳
上映時間: 51分
ネタバレあり感想。ひねりの効いた脚本が楽しい、異色の作品!
(出典:©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV©やなせたかし/アンパンマン製作委員会2009)
新しい監督に川越淳をむかえた
「だだんだんとふたごの星」は、
これまでのアンパンマン映画とは
まったく違う趣向が凝らされた、
個性的な作品になっています。
大きな特徴が2つあって、
ひとつは良いキャラが悪者になってしまうこと。
もうひとつがばいきんまん側のキャラがアンパンマンに協力することです。
このおかげで、ひねりの効いた
印象に残るお話になっているんですね!
ふたごの妖精・キララとキラリは地上に落ち、
キラリはドクター・ヒヤリの手で
ギラリに変身してしまう。
仲良しだったはずのふたごが、
善と悪にわかれて戦わなければならなくなる。
かなり重いストーリーが全体を貫いています。
(出典:©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV©やなせたかし/アンパンマン製作委員会2009)
さらに、いつもはアンパンマンを攻撃する
だだんだんが、心を手に入れて世界を救う
という展開にも驚きです。
その怪力を活かしてデビルスターを跳ね返し、
最後はアンパンマン、キララとキラリをも救って、
文字通り身を犠牲にして、世界を守ってくれました。
装甲がボロボロになってもなお戦い続ける
だだんだんの姿には、
涙せずにはいられません!!
最後にジャムおじさんが
「だだんだんに、本物のの心が芽生えたのかもしれないね」と語りますが、
これは心の本質は善である
というメッセージにも聞こえますね。
ちなみに、だだんだんの声を演じるのは
ものまね芸人の原口あきまさ。
これを知ってから映画を観ると、
「だだんだーん!」の声が
江頭2:50に聞こえてくるのは気のせいでしょうか、笑
過去キャラもたくさん登場!旧作ファンにも満足の作品
(出典:©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV©やなせたかし/アンパンマン製作委員会2009)
「だだんだんとふたごの星」には、
これまでの劇場版アンパンマンで登場したキャラが
たくさん登場します。
たとえば、「ゴミラの星」の舞台になった
ヤーダ星と、そこに住むゴミラが登場したり。
「勇気の花がひらくとき」で出てきた「てつの星」と、
こてつちゃん、こてつ爺さんも10年ぶりに登場。
特にこてつちゃんは、出番は短いながらも
宇宙の危機を体を張ってジャムおじさんに伝えるという
重要な役回りになっています!
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ただキャラの数を増やすだけではなく、
「宇宙の危機を表現する」目的のために、
かつて舞台になった星とその住人たちを見せる、
必然性のある使い方がうまいですね〜。
ちなみに、宇宙がテーマなだけに
本作にはSF映画のオマージュが隠されており、
「デビルスター」は「スター・ウォーズ」に出てくるデス・スター、
こてつちゃんが宇宙に飛び出す場面は「2001年宇宙の旅」のオマージュです。
……たぶん。
では、「だだんだんとふたごの星」のおすすめポイントをまとめます!
- ふたごが善悪にわかれて戦う、重いストーリー
- だだんだんの大活躍が泣ける!
- 過去キャラもたくさん登場する、ファンには楽しい作品
ほかのアンパンマン映画とはかなりテイストが異なる、
個性的なお話をぜひ楽しんでみてください!
(※U-NEXTの情報は2019年4月現在のものです。最新の配信状況は公式サイトでご確認ください。)